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主な素材
- アクリル樹脂(メタクリル樹脂)
- 透明度が極めて高く、表面は優美で艶があり、高級感があるのが大きな特長です。耐候性に優れ、硬度も高く、厚みが増すほど衝撃に強くなります。
エンビに比べると価格が高く、割れやすく加工性に劣ります。
- アルミニウム
- 軽くて軟らかいため、スチールに比べて加工性が良く、また、錆びにくいのが特徴です。耐久性・耐候性に優れていますので、屋外での使用に適しています。価格もステンレス
に比べ安価なのも手軽です。アルミと他の軽い材料を貼り合わせたものをアルミ複合板といい、腰があり、軽くて丈夫な材質として用いられています。
- EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合体)
- エチレンと酢酸を共重合した熱可塑性プラスチック。塩素や可塑剤を含まない無毒で柔軟な樹脂です。軽量で耐寒性・電気絶縁性に優れています。
食品衛生法『厚生省告示第20号』に適合しています。
- ウレタン樹脂
- ウレタン樹脂は、化合物の組み合わせによってゴムのように柔らかい物からプラスチックのように硬質な物まで得ることができ、耐磨耗性・耐油性・低温特性・耐候性に優れ、柔らかい状態の物は自己融着力をもっています。
- AES樹脂
- ABS樹脂の耐候性を改良した樹脂で、耐候性に優れABS樹脂と似た機械特性・成形性・二次加工性を持ち流動性が良く、成形性も良いです。
- エクスラン
- エクスラン(アクリル系合成)繊維の生地でアクリルバンテンともいい、木綿に比べて色の発色が良く、複雑な図案や色の難しい外国旗に適しています。
屋外でも長持ちし、汚れても通常の洗濯で汚れが落ちます。
- ABS樹脂
- ポリスチレン(屈折率が大きく透明度が高い。成型性に優れ多孔質化が可能なので、装飾品や断熱材などに使用される)の耐衝撃性を改善するべく開発された樹脂。
大きな欠点がなく用途は広く、またメッキが可能なため金属の代替品としてもよく使用されている。
ABS‥‥(アクリロニトリル A)・(ブタジエン B)・(スチレン S)の頭文字耐衝撃性・剛性・耐熱性に優れ成型性等の物体バランスが良い。
- エンビ(塩化ビニル・PVC)
- 比較的硬い樹脂で、硬質エンビといわれています。この硬質エンビに可塑剤を配合すると次第に軟化し、弾力を示すようになります。
これが、軟質エンビです。可塑剤を配合する割合で軟らかさが決まります。樹脂の中では価格が安く、加工性が良いため最もスタンダードな素材として用いられています。
他の多くのプラスチックに比べ原料となる石油への依存度が2分の1以下と極めて低く省資源性の樹脂といえますが、塩素ガスの発生を防ぐために、
廃棄処分する際には800度以上で高温焼却する必要があります。また、屋外で長期間使用すると樹脂の劣化により割れやすくなり、高温の場所では変形します。
- オレフィンレザー
- 「環境」を考えた新素材です。もちろん塩素を含まないため、燃焼時に塩素ガスは発生しません。PVCレザーに比べ軽量化に優れています。
- 強化グラスファイバー
- ガラス繊維と不飽和ポリエステルをあわせた強化プラスチックの事です。衝撃に強く陶器に比べ軽量・安価なので、ハードな場所に最適です。
- 高純度アルミニウム
- 純度を99.95%以上に高めたものが高純度アルミニウムです。不純物が少ないため、導電性・展伸性・耐食性に優れ均一な酸化皮膜の生成が可能な性質をもっています。
- スチール(メラミン樹脂焼付け塗装)
- 表面処理されたスチール板にメラミン樹脂を吹付け塗装した後、高温で焼付けしたものです。表面は優美で傷が付きにくく、耐候性にも優れています。
高温な場所や屋外での使用にも適していますが、一旦表面に傷がつくと、その部分から錆びてくるのが欠点です。
- スチレン樹脂(スチロール)
- 熱可塑性樹脂の一つ、ポリスチレン樹脂ともいわれています。透明度が高く成形性に優れた素材で装飾品や断熱材などに使用されています。
- ステンレス
- 硬く錆びない特性があり耐久性・耐候性に優れていますので、屋外での長期間の使用に最適です。しかし、硬度が高いため加工がしにくく、価格も高価です。
表面は、光沢のある鏡面仕上げと光沢のないヘアライン仕上げを用途に応じて選びます。
- ステンレス SUS304
- ステンレス鋼の中で最も代表的な素材で、鉄に18%のクロムと8%のニッケルを含んだもので、酸化皮膜が強いため、耐食性・耐酸化性に優れ、磁性もありません。
- 中低圧ポリエチレン
- ポリエチレンはエチレンの重合体で中低圧ポリエチレン(高密度ポリエチレン)は硬く腰が強く、伸びにくい性質があります。
特徴としては、プラスチックの適用範囲を広げた耐寒性を高めた事にあります。
- 天竺木綿
- 経緯に1/20級の生地の糸を使用した、経緯同密度の平織物。昔、日本ではインドの事を天竺と呼び、この織物がインドから渡来したのでこういわれています。
- ターポリン
- ポリエステル繊維を軟質な合成樹脂フィルムでサンドしたビニール系の素材であるターポリンは、布に比べて強度があり雨に強いため、屋外で使用される事が多いです。
- ニーパン不織布
- 床材としての一般的な素材で、強度・耐磨耗性に優れ、クッション性も良好な素材。燃焼時に有毒ガスが出ないため、リサイクル性があり再利用しやすい材質でもあります。
- 皮膜AAS樹脂
- 特殊アクリルゴム、アクリロニトリル、スチレンを主原料とした特殊構造の樹脂で、耐候性に優れ、長時間の屋外使用でも劣化色の変化が少なく広い温度範囲においても耐衝撃性があります。
- フェルト
- 主に羊毛を原料として、原料に熱と水分を含ませ大きな圧力で長時間揉み固めた繊維製品のことです。比較的弾力があり、形状の安定性に優れ、復元性にもとんでいます。
また、通気性・保水性・染色性に優れ、液体の透過性も良好な商品です。
- ブチルゴム
- 耐熱・耐寒・耐候性・耐油性・耐水性・耐薬品性に優れ、反発弾性が小さなゴムです。
- ポリアセタール(POM)
- 機械的性質(強度・弾力性)・耐熱性・耐摩擦磨耗性・耐疲労性に優れ自己潤滑性を有しますが、耐候性・耐酸性・耐アルカリ性には劣ります。
- ポリウレタン
- 伸縮性がきわめて大きく、繊維自体がゴムのように5~8倍も伸びます。自由に染色でき、比重が1~1.3と繊維の中で最も軽い繊維です。
- ポリエステル
- 機械的性質(強度・弾力性)や耐熱性・耐薬品性・着色性あるいは他の合成樹脂の相容性に優れています。
- ポリエチレン(PE)
- ポリエチレンは、化学安定性・耐候性・耐水性・耐低温衝撃性・絶縁性・成形性等広範囲にわたり優れた特性を備えている上に、プラスチックの中でも最軽量に属し、安価な商品です。
- ポリエチレンテレフタレート(PET)
- 透明性や耐熱性に優れた樹脂です。屋外の長期間の使用では耐候性に劣ります。燃やしても有毒ガスは発生しません。
- ポリオレフィン
- 塩素ガスを発生せず、軟質エンビに代わる素材として需要が増加しています。耐寒性・耐候性に優れ加工性も良く、軽く、移行性もありません。
- ポリカーボネイト
- 衝撃に強く(ABS樹脂の約5倍/エンビの約10倍の強度)耐低温性が良く環境の変化に対して成型品の精度が安定しており、透明度が高い素材です。
- ポリプロピレン(PP)
- 耐熱性・耐薬品性に優れ、軽く安価なので手軽に用いることのできるプラスチックです。熱処理加工が難しいために表刷りのみになり、耐候性に劣ります。
屋内や短期間で廃棄する用途に最適です。燃焼時に塩素ガスが発生しないので、廃棄処分も容易です。
- メラミン発泡体
- 特種スポンジの一種で、耐熱性に優れ、軽量で吸音・防火・透過性能にも優れており、耐薬品性もあります。
ハイテクたわしにも使用され、洗剤を使わずに汚れを落とし、艶出しにも適しています。
- ユポ(合成紙)
- ポリプロピレン樹脂を主原料とする合成紙で、紙とプラスチックの長所を兼ね備えた紙です。水に濡れても強度の低下や形状の変化はほとんどなく耐水性・耐久性に優れています。
表面が非常に均一な滑らかさであり、酸・アルカリ・有機溶剤などに対しても強さをもっています。
- 66 ナイロン
- 軍用素材として広く使われており、引き裂き磨耗強度が通常のナイロン(6ナイロン)よりも5倍の強さと高い耐熱性能をもっています。
工法
- 亜鉛ダイキャスト加工
- 合金を溶かして金型に高圧力で流し込み、製品を造る鋳造(鋳物)の一種です。特に亜鉛ダイキャストは量産性・精密鋳造に適した加工です。
- 亜鉛メッキ処理
- 亜鉛は、安価で高い防食機能が得られる金属として一般的な鉄の防食・装飾用表面処理として用いられています。
- アルマイト仕上げ
- アルマイト仕上げとは、アルミニウムの耐食性を高めるために電気的に表面に酸化皮膜を生成する処理の事、軽くかつ加工性に優れて、腐食に強い特性をもっています。
- アルミ蒸着処理
- フィルムや成形品を真空中でアルミニウムの蒸気に暴露させ、表面にアルミニウムの薄い被膜を付着させること。
- 鋳物
- 溶かした金属(砲金・アルミ・ステンレスなど)を、銘板や文字の鋳型に流し込んで作る技法です。凹凸部分が強調されて鮮明な表現が可能です。
銘板やモニュメントに多く用いられる方法です。
- インクジェットプリント
- コンピューターシステムで、高画質のフルカラー印刷ができる方法です。ヘッドノズルから噴射されるインク粒子を極限まで細かく均一に噴射し、複雑な図柄や写真などでも、微妙な表現や質感をリアルに印刷することができます。シルクスクリーンに比べ屋外での耐候性に劣りますが、コンピューター入力したデーターから直接印刷するので、小ロットの印刷には安価で最適です。樹脂板(エンビ・アクリル・PPなど)・紙・布に印刷可能。
- ウエルダー加工
- 高周波ウェルダー加工において、最もポピュラーな素材は、塩化ビニル(塩ビ)で、透明なものを含め、色物への加工も可能です。
では高周波ウェルダー加工とは、素材を溶着させる(溶かしてくっつける)熱処理の一つで、溶着の加工が素早くでき、効率的・溶着面の仕上がりが美しく、強度に優れているなどの利点が挙げられます。当社の商品では、軟質ビニルの腕章やワッペンなどが高周波ウェルダー処理が施されています。
- エキスパンドメタル加工
- 1枚の金属板を機械によって千鳥状に切れ目を入れると同時に押し広げ、菱形あるいは亀甲形の網目状に加工したもの、
1枚の板から作るので網目がもつれたりほどけたりしません。
- エッチング(腐食)
- 素材に感光乳剤を塗布して乾燥させ、版下原稿を写したフィルムを押し当て露光・現像を行います。表面に乳剤効果膜処理を施し、処理を行っていない部分を薬品により腐食させ、凹凸を出します。乳剤効果膜を剥離させた後、凹部分を塗装することで表現する方法です。銘板や表示板に多く用いられる方法です。
- エンドミル彫刻(彫り文字)
- ドリルにより文字や図柄の彫り型の線に沿って彫っていく方法です。1枚づつ彫るため1枚からの製作が可能です。数量が少ない場合は安価で、書き文字より綺麗に仕上がります
が、複雑な図柄には不向きです。加工方法には、シルクスクリーン印刷と同じく、表彫りと透明板の裏から彫る裏彫りがあります。主にアクリルを使用しますが、デザインや用途に応じてエンビ・アルミ・銅・真ちゅうにも対応します。
- オフセット印刷
- 平版から直接に刷らないで、一度ゴムブランケットに転写してから紙に印刷する方法。
- カッティングシート加工
- コンピューターに文字や図柄を入力し、カラー特殊圧着シートをカッティングマシーンで自動的にカットした後、手作業で素材に貼り付けます。
シートの色数も豊富で、一般的に使用されている屋内用と、耐候性に優れる屋外用を用途に応じて使い分けます。
単品からの製作に対応しますが、複雑な図柄には不向きです。サインなどの一般的な表示に多く利用されています。
- クロームメッキ処理
- 磨くと高度な光沢が得られ、硬さがあるため耐磨耗性・耐食性・耐熱性に優れています。
- シーリング印刷
- 版の凸部にインキを付けて印刷する技法です。印刷・ラミネート・抜き加工が1工程で出来るのでコストが安く、最短納期で、箔押しやナンバーリング印刷も可能です。
凸版印刷のため、細い画線やカラー写真の表現には向いていません。
- 七宝焼加工
- 金属素地に描いた下絵にそってリボン状の金属線、金・銀・銅・真ちゅうなどを模様に細工して植線を行い、その線で釉薬の色を分け、焼成・研磨していく代表的な技法です。
- 弱粘再剥離加工
- 粘着力が比較的弱く一時的に貼っておきたい時などに使用する糊の種類で剥がしても糊後が残り難くく、再度貼る事が可能です。
- シルクスクリーン印刷
- シルクやナイロンなど細い糸を網状に薄く織った【紗】を枠に張ったものを版として使用することから、シルクスクリーン印刷といわれています。
版に感光液を塗り、色毎に分版されたフィルム原稿と重ね合わせ、紫外線で文字や絵を感光させます。
このようにして感光させた複数の版にインクを乗せ、ヘラで網目からインクをにじみ出させて色毎に重ね刷りします。
大変に手間のかかる作業ですが、インクの乗りが多く美しい仕上がりです。他の印刷方法に比べ屋外での耐候性に優れています。
手頃な価格で少数から対応できますが、数量が多い場合はさらに安価になります。
エンビやアクリル・PPなどはもちろん、スチール・ステンレス・アルミなどの金属や、紙・布・ガラス・皮革・木材・石材とあらゆる素材に印刷できます。
表刷り |
素材の表面に印刷する方法
裏刷りに比べ安価で発色も良いが、耐候性は劣る。 |
裏刷り |
樹脂などの透明素材の裏側に印刷する方法
耐候性に優れ、傷や溶剤などで印刷面が消えることがない。 |
- 電解研摩加工
- 電気分解を利用して金属表面の凸凹をならして光沢を与える事により通常のステンレスより耐食性が向上する他に光沢性・平滑性が向上します。
- 転写印刷
- グラビア印刷、スクリーン印刷などを使用して転写紙に印刷し、熱転写法か感圧転写法で被印刷物に転写する印刷法。
- 布捺染加工
- 布捺染とは、布地に染料や顔料を印捺して模様を表し染色した後に熱処理などの加工を施し、布に染着させる方法で一般的にプリントとも呼ばれています。
- 発泡加工
- プラスチック樹脂等を独立気泡加工(中に含まれる気泡が一つひとつ分散している)する事により緩衝材・断熱材・防音材・防振材料として使えるように加工したものです。
硬度は含ませる気泡の大きさや含有量によって異なります。
- プライマー処理
- インキ受理性(定着性)の劣る素材にインキや接着剤を接着させる目的で、コーティング剤を塗装し表面処理をすること。
- ブリキ印刷
- 低炭素の薄鋼板の両面にすずをメッキした鋼材、ブリキ板に印刷を施したものです。ブリキ板は安価でかつ加工性に優れています。
- 粉体塗装処理
- 塗装する表面に粉末の塗装を気体または液体を用い、塗装する表面に付着させ加熱によって一様に皮膜を形成させる方法です。
特徴としては無溶剤塗装であるため、溶剤揮発が原因となる公害問題が少なく有機溶剤による中毒・溶剤の引火による危険からも回避できる塗料です。
- ユニクロ(ユニクローム)メッキ処理
- 金属の腐食(サビ)防止・耐薬品性・耐磨耗性に非常に優れたメッキ処理で安価で凡用性は広いです。
- ループパイル加工
- タオルの毛のようにループ状に加工したもの、特色として、弾力があって復元性に優れており耐久性に優れ、歩き易く汚れにくくホコリが立ちません。